無我ワールド・プロレスリングの西村修が
プロデュースする「“大人のプロレス”六本木 DREAM NIGHT『夢我』」が20日、都内六本木のヴェルファーレで開催された。
西村が「長年の夢だった」と語る90年代ドイツの酒場プロレスをモデルにした“
音楽とプロレスの融合”。
超満員700名の観衆でヴェルファーレは埋め尽くされたのだが、この日はいつも会場に足を運ぶ固定プロレスファンだけでなく、六本木の高級クラブ嬢やキャバクラ嬢、さらにそのホステスたちと同伴で訪れた男性客など、普段のプロレス会場とは違った客層が多くを占め、西村選曲の音楽のもと華やかな雰囲気に包まれながらの興行だった。
3分5ラウンドのプロレスルールで4試合が組まれ、メーンは無我のエース・西村vs吉江。
旗揚げシリーズの初戦(9.15
福岡)でも組まれていたシングル戦だが、この時は西村が勝利。
その時の借りを返すべく、吉江は160キロの体格をフルに生かした串刺し
ボディアタックやヒップアタック、逆エビ固めを見舞っていくが、西村もこれを耐え、コーナーに押し込んでのエルボー、コブラツイストなどを返していく。
さらに吉江が手四つを制して倒したところをブリッジでしのぎ、吉江が160キロの巨体を乗せてもビクともしないなど、西村ワールド全開で会場をわかせていった。
ただ、試合は両者あと一歩のところで3カウントを奪えず時間切れドロー。
戦い終えた西村は「5Rでは決着はつけられないですね」と、短い制限時間のルールに泣いた形だったが、新たな試みとなった今回のイベントそのものに関しては笑顔を見せた。
「もしかしたら会場がガラガラかもしれないと思いましたけど、満員になりましたし、まずは成功だと思います。
夜の街の方々や同伴の方たちにもいらしてもらって、今までプロレスを見たことのなかった人にもプロレスの面白さを訴えることができたと思いますね」
プロレスラーとしての仕事だけではなく、「ある時は営業、ある時は広報マンとして、今回のイベントのために夜のお店にも通いました(笑)」(西村)という地道な努力(?)が実り、成功に終わった今宵の新興行。
また、今回の成功をきっかけに、この“音楽とプロレス”の融合イベントをさらに展開していきたいとも語った。
「日本全国で定期化できる自信がつきました。
いずれは90年代ドイツのキャッチレスリングに出ていた選手たち、小島やカシンや天山、蝶野さん、木戸さん、全員集合といきたいですね」
音楽と酒と、そしてプロレスに酔える大人の空間。今回のイベントと無我を中心に、新たなプロレスの形が根付いていくことになるかもしれない。
一方、「前シリーズの
大阪(11.5)で藤波さんに勝ったので、西村さんにここでも勝って、無我と言えば藤波、西村というのを覆したかったんですが……。
やっぱり、このルールはやりづらいかったですね。
西村さんのペースに合わせていたら、3分5ラウンドはすぐに終わってしまいましたね」と唇をかむ吉江。
「どっぷりつかってしまった」と西村ワールドにハマってしまい、藤波&西村の無我2大エースを連破することはかなわなかったが、気持ちはすでに12月3日に故郷・群馬県の前橋グリーンドームで開催する「吉江豊プロデュース“吉江豊 ふるさと祭り”」に心は向いている。
「それよりも“吉江祭り”ですよ!
今日が大人のプロレスなら、“吉江祭り”は
子供のプロレスでいきましょうか。
意味わかんないですか?
今日は子供も楽しめるような空間ではなかったので、“吉江祭り”は子供も楽しめるようなね、地元でピンクの兄ちゃんが暴れているところをお見せしましょう」
六本木の夜ではパワー全開とはいかなかったが、故郷・群馬では当然自分が主役になる。
「カードもプロデュースさせてもらえるんだったら、3度目の西村戦も考えたいですね」と不敵な笑みを浮かべる吉江がプロデュースする12.3“吉江祭り”にも注目だ。
メーン以外の3試合でも、無我戦士たちは独自のカラーを出し切り各々の“無我ワールド”を展開。
セミ
ファイナルは、長井満也がベテランのヒロ斉藤を相手に得意のPK、ハイキックを畳み掛けていく場面をつくるものの、試合運びの巧さを見せたヒロが最後はダイビングセントーンを炸裂させて勝利。
また、第2試合に登場した後藤達俊は2度にわたる場外乱闘でのイス攻撃を中心に、倉島信行を相手に実力の差を見せつけ、最後は必殺のバックドロップで3カウントを奪った。
オープニングの第1試合では
東京愚連隊のMAZADAが本名の正田和彦としてリングイン。
東京愚連隊でのファイトとは違ったシリアスモードで試合を進めたかと思えば、ラウンドガールと一緒にリングを周回するなどコミカルな面も見せ、会場を十分に暖めることに成功。
ただ、試合の方は、リングと観客席の間は鉄柵もなく
マット1枚分しか隔てていないにも関わらず、トペ・スイシーダを敢行する熱いファイトを見せた竹村豪氏に軍配が上がった。
また、この日は試合に出場しなかった藤波辰爾も最後にリングに立ち「きょう、自分が出られなかったのは年齢制限があったからかな?と思いますが、次はこのヴェルファーレで僕も戦いたい」と宣言。
次回開催が実現すれば、藤波登場となりそうだ。
このイベントのもう一つの目玉は“大人のプロレス”にふさわしく、高級クラブ嬢によるラウンドガールコンテストだった。
六本木のほかにも銀座、さらには大阪の夜の街の代表・北新地からも1人が“参戦”。
合計9名による“夜の蝶”たちの美の競演は戦いのリングに華を添え、観客を多いに盛り上げた。
第3試合終了後の休憩時間に行われた観客の投票の結果、「クラブ カーリアン」のメグさんが優勝し、賞金10万円をゲット。
スケスケのキャミソール(黒)に、限界ギリギリのTバック(黒)で男性ファンをメロメロにしていた。
準優勝はカウガール風の
コスチュームがキュートな「クラブ 花」のサクラさんが選ばれた。
[スポーツナビ]
試合結果